たけがみじゅんこのちょっといい話

2023.05.02

みだしなみ指導


【ご質問】
当社は食品製造業で、アンテナショップとしていくつか店舗で商品を販売しています。私は店舗の総括責任者で、教育も担当していますが、半年前に製造現場から店舗へ配属が変わった社員(50代女性)の髪色がだんだん薄茶色になり、最近ではキラキラとウルフのような茶金髪になってきました。様子を見かねて注意すると、彼女は「白髪を自分で染めているンです!美容院で染めるのと違って、すぐに色落ちするので、仕方ないンです」と、逆ギレする始末。こんな方には、どのような指導をしたらよいのでしょうか。


【回 答】
会社を代表して商品をすすめる役割であること、その上で身だしなみを整える意味を伝え、改善を求めましょう。

身だしなみについての指摘・指導は、言われたほうは個人の考え方を否定されたように感じ、他の指摘よりも敏感に反応されるかもしれません。
まず、会社が目指すものと、自分が配属されている部署の役割を伝えます。今回のご相談者の場合は、自社が食品を扱う会社であること、店舗にいらっしゃるお客様は、衛生的・清潔感を全てのベースとした上で、美味しいものを求められ、期待されていることなど、周りからどのように見られる立場なのかを理解してもらいましょう。
そう考えると、茶色くなり過ぎた髪色は、店舗にどのような印象を与えるのか、その従業員への評価はどうなるのか。指導をしながら、理解の度合いを見て、具体的な事例を伝えていくのもいいかもしれません。例えば「幅広い年代のお客様が多いうちの店は、金色に近い髪色は、取り扱っている商品よりも目立つことになるかも」などです。
また自宅での髪染めの色番を聞き、濃い栗色または自然な黒色で染めていただくように勧めてみましょう。白髪になっている髪は、明るい栗色だとすぐに退色してしまい、髪全体が色々な色が混じり合い、見た目に清潔感を感じさせないということも添えると良いですね。そして、直すことが大きな負担にならないよう、一定の期間や時期を決め、少しずつでも改善への手順を踏んでいただくようにしましょう。
身だしなみなどの指導を通じて、会社の考え方を伝え、そして指導を受ける方とコミュニケーションを密にすることも大切です。

代表取締役社長 竹上順子

2023年05月