たけがみじゅんこのちょっといい話

2024.4.1

場をつなぐ

皆様から寄せられたビジネスマナーと職場内コミュニケーションについての質問にお答えさせていただきます。今回は、お客様との会話についてのご質問です

【ご質問】
先日、取引先に打ち合わせで訪問した時、一緒にいた上司が車に忘れものをし、急遽、取りに戻りました。その間、先方の課長と応接室で二人きりになったのですが、初めてお会いする方だったので、何を話してよいのか分からず黙り込んでしまいました。どのような話しをして繋げばよいのでしょうか。

【回 答】
 〔木戸に立てかけし衣食住〕をキーワードにして、投げかけをします。

 初対面では、話しのきっかけがつかめず、こちらからの投げかけも、どのような話題で切り出したらよいか、躊躇しますね。
 そのような時は「木戸に立てかけし衣食住」を頭文字にした項目で投げかけをしてみましょう。
 き:季節、ど:道楽(趣味)、に:ニュース、た:旅、て:天気、か:家族、け:健康、
し:仕事、衣食住:衣食住です。
 「最近は観光客が増えましたね、御社に伺う時もカバンを引く海外の方を見かけました。こちらの界隈にも観光名所などはあるのですか?」や「トクホ食品の健康被害がニュースに上がっていますが、〇〇様は身体のために毎日続けられていることはおありですか?」などです。
 唐突にご家族の人数を聞いたり、住まいの場所を聞くなどの立入った質問は、答えに困られますので、訊かれた時に、すぐに答えられる気軽な話題がいいですね。
質問・投げかけは、相手の様子やお考えを引き出し、これからの有効なやりとりのきっかけをつかむという意味でもあります。プロ野球の推しチームが同じだったり、同郷だったりと、そこから親近感が高まり、よい関係を築けることも多くあります。自分の話しをして場を盛り上げるより、質問をして相手の話しを聞き、そこから盛り上げていきましょう。
 「場をつなぐ」は、相手をよく知る、またこちらを知っていただく機会として、積極的に投げかけをしていきたいですね。

代表取締役社長 竹上順子

2024年4月