たけがみじゅんこのちょっといい話

2022.11.01

日本酒の注ぎ口

皆様から寄せたビジネスマナーと職場内コミュニケーションへの質問にお答えさせていただきます。今回は宴席でのお酒の注ぎ方についてのご質問です。

【ご質問】
久しぶりに取引先と夜に会食がありました。日本酒がお好きなお客様に地酒を用意してもてなしました。お客様に徳利の酒を注いだ時、上司から酒を注ぐ時、徳利の注ぎ口を使うと縁を切ることになると言われ、反対側から注ぐように言われました。これは正しいマナーなのでしょうか。自分が日本酒を飲まないので、よくわからないです。

【回答】
徳利で相手にお酒を注ぐ時、注ぎ口からでも、反対側でも、どちらからでも構いません。

少しずつ感染拡大の勢いも収まり、取引先との懇親の場、宴席をセッティングするという流れも帰ってきました。お酒を注ぐ場面もありますね。徳利での注ぎ方についての云われは、戦国時代に遡ります。
この時代に、敵方の徳利の注ぎ口に間者が毒を塗り、暗殺を企てたことから、注ぎ口には警戒するという名残りがあります。また、注ぎ口は「円の切れ目」であり、「縁の切れ目」を連想させることから、ということでもあります。
ですが宴席のマナーとして、絶対に注ぎ口から注いではいけないということはなく、注いでも失礼にはあたりません。
こういった、云われをお伝えしながら、宴席の場での自分の失敗談などと併せて、楽しく盛り上げるネタとしてお話しされてはいかがでしょうか。お客様との話がひろがりますよ。

代表取締役社長 竹上順子

2022年11月