たけがみじゅんこのちょっといい話

2022.10.01

大丈夫はだいじょうぶ?

皆様から寄せられたビジネスマナーへの質問にお答えさせていただきます。今回は言葉づかいについてのご質問です。

【ご質問】
「大丈夫です」はタブー言葉と聞きました。ですが、お客様との打ち合わせについての社内ミーティングで、上司から「人数分の資料を用意しなくて大丈夫ですか?」と聞かれたので、「はい、大丈夫です」と言ってしまいました。それを隣で聞いていた先輩は、「はい、準備できています」と言うべきで、“大丈夫”という言葉は不適切と言われました。
「大丈夫?」と尋ねたり、「私は大丈夫です」と伝える時、どんな時が良くて、どんな時がだめなのでしょうか。

【回答】
相手の身体を気遣う時、またその気遣いに返事をする時は「大丈夫」を使います。

 気軽に「OK」という返事をする時の言葉で“大丈夫”を使いますが、本来使うのは、「今日は2時間もノンストップで車を運転されていたそうですが、お身体は大丈夫ですか?」などのねぎらいの言葉として使います。ただ、“大丈夫”は身内同士や身近な方に親近感を持ってつかう場合ですので、改まった時には不向きです。
 今のように、運転への気遣いなら「ノンストップで車を運転されていたそうですが、お疲れではないですか?」などと聞き、返事は「ありがとうございます。運転は好きで慣れてもいますので、少しの息抜きにもなりました」といったように、“大丈夫”を使わない方法が、スマートな会話になり、敬意も高く伝わります。
 また、最近では投げかけの締めとしてや、お断りや拒否する時に、“大丈夫”を使うこともあります。「◯◯さん、コーヒーのお替り大丈夫ですか?」「はい、大丈夫です」・・・簡単にとりまとまられる言葉であるが故に簡単に使ってしまいますが、気遣いが軽い感じにもなりますね。(この場合、お替りはいかがですか?⇒はい、まだいただいておりますので、結構でございます。ありがとうございます、などと言うのが正しい言い回しです)
身近で簡単に使える言葉だけでの会話が続くと、本当に言いたい意味合いの深みが伝わらないということもありそうです。気をつけたいですね。

代表取締役社長 竹上順子

2022年10月