たけがみじゅんこのちょっといい話

2022.09.03

身だしなみの指導

皆様から寄せたビジネスマナーと職場内コミュニケーションへの質問にお答えさせていただきます。今回は身だしなみ指導についてのご質問です。

【ご質問】
 先日、部下の男性と二人で営業に行き、お茶を出していただいた時、マスクを外した隣の部下を見て仰天しました。しばらく見ないうちに、口ひげを生やしているのではありませんか。驚いて訪問先を出てから「マスクがあっても、営業でそのヒゲはまずいだろう」と言ったところ、「明治の偉い人はだいたい、こんなヒゲを生やしています。自分の想いも同じです!」と、自分の確固たる信念で、と訴えてきました。このような時、どう指導するとよいのでしょうか。ヒゲNGは当社の規定にはありません。

【回答】
 現状の身だしなみ(ひげ)は、どういう考えがあってしていることなのかを聴き取り、その考えを受け止めた上で、自社の発信する考え方と違う、また、営業という役割上、お客様から求められる印象にそぐわないことを伝え、改善の方法を自身で考えさせましょう。

 マスクを着けてのビジネススタイルがあたりまえになり、身だしなみの整え方もマスク着用時のポイントの鼻を出さない・声を発する時にはマスクを付けるなど、周囲の方々の配慮・マナーとして浸透してきました。
こちらの部下の場合、マスクがあることを前提としているため、「口ヒゲは見えない」と、休日の自分のような感覚になっているのでしょう。ですが、隠されていても仕事中。「見えないから」を前提とした整えは、仕事の姿勢にも影響しそうです。
 「いつ頃からヒゲを伸ばしてる?暑くない?」などと投げかけ、その反応に対し、「マスクしていても今日みたいにお茶飲んだりする時は、ひげが見えるでしょ。お客様から見たら、隠れていたら何してもいいのかって、だらしなく思われないかな」などと、質問の口調で問いかけます。
 すぐに直らなくても、こういった会話があったことで、自重し、エスカレートすることは防げます。言われた時だけ直して、少し経つと元どおり、とならないよう、直す理由を、お客様からの評価を得て仕事をしている以上は、その求めに応じられる対応で、信頼感を得よう、という指導が響きやすいのではないでしょうか。   身だしなみの変化は、心境の変化やちょっとした主張が生まれた時のサインです。会話の中で、仕事への想いや、度合いをすくい上げるきっかけにもなるはずです。

代表取締役社長 竹上順子

2022年09月