たけがみじゅんこのちょっといい話

2024.11.11

ルールにこだわらないおもてなし

皆様から寄せられたビジネスマナーと職場内コミュニケーションについての質問にお答えさせていただきます。今回は、自家用車での席次についてのご質問です

【ご質問】
 来週、県外からのお客様2名を地元観光地へ車で案内することになりました。課長の自家用車で、課長が運転されるのですが、この場合、私はどこに乗ればよいのでしょうか。以前にマナー研修で自家用車をオーナーが運転する場合は、お客様の上位者が助手席。次に運転席の後ろ、次が助手席の後ろ、最後に後部座席の真ん中、と習いました。
ですが、いらっしゃるお客様は、私と課長同様に、同じ所属の上司と部下のお二人です。お二人を引き離すような座り方でよいのでしょうか。

【回 答】 
 上位者(上司)を助手席に、部下を運転席の後ろに案内が基本ですが、先方のお二人のことをよく知る課長に相談し、分かれて座るか後部座席に一緒に座るかを決めてもらいましょう。

 席次は相手を敬うひとつの表現で、車やエレベーターなど、様々な席で基準があります。席次の大元の考え方は、相手にとってその場の心地よい席に座っていただくということですので、状況によって変えることも大切なおもてなしです。
同乗の車中で、運転をされる課長と先方の上司が話されることでおもてなしを全うできるのであれば、基本通りの席次で良いですね。ただし、お客様同士でお座りになることがお客様にとって居心地が良いと察するのであれば、後部座席にお二人並んでおかけいただきましょう。今回のお二人のことをよくご存知の課長と相談をし、決めて下さい。
先方の上司が助手席にお座りいただく場合は、「課長のお隣の助手席にどうぞ」と声をかけ、またお二人並んで後部座席にお座りいただく場合は、「後ろを広くお使い下さい」と気遣いを言葉にして伝えます。
 部下のあなたは、助手席に座った場合も、後部座席の左席に座った場合も、乗車の乗り降りにはドア開閉などのサポートを積極的に行っていきましょう。

代表取締役社長 竹上順子

2024年11月