たけがみじゅんこのちょっといい話

2024.10.10

話しの上質感

皆様から寄せられたビジネスマナーと職場内コミュニケーションについての質問にお答えさせていただきます。今回は、式典の司会についてのご質問です

【ご質問】
 来月に開催予定の当社の50周年式典で、私が所属する総務課が進行を任され、司会者は、私の後輩、入社2年目の女性社員に決まり、折を見て練習をしています。担当の後輩は日頃から元気がよく、「がんばりますッ!」と、語尾が跳ね上がる口調が身についていて、「社長の◯◯がごあいさつ申し上げますッ」と元気いっぱいです。式典だから、優しく言ってねと指導をしていますが、なかなか直りません。色々言うと今度は、暗くて小さな声になります。どのように指導すると式典らしい話し方になるのでしょうか。

【回 答】 
式典に限らず、話す印象の上質感を出すためには、話し方のテクニックを知っておくことが大事です。

 式典の厳かな雰囲気を引き出し、空気を引き締めるのは、司会者の大切な役割です。日常のあいさつや受け答えでは、語尾が上がるとフレッシュでハツラツとした感じになり、好感度が上がるのですが、式典にはそぐわないですね。
 指導では、「“ございます”“致します”の言葉は、語尾をゆっくりと話しましょう」と伝えます。語尾をペースダウンすると、自然にトーンも下がり、落ち着いた口調になります。
また、目線はそのまま、語尾で少しアゴを引くと、トーンが落ちやすくなり、少しの前傾姿勢にもなりますので、落ちつき感が出ます。
 この語尾をペースダウンのポイントは、お客様との打合せや営業でのご提案の際にも使えますので意識して使い、会話のクオリティを上げていきましょう。

代表取締役社長 竹上順子

2024年10月