たけがみじゅんこのちょっといい話

2024.07.05

ノベルティ

【ご質問】
当社では、お客様から、ファイルやペン、付箋など、その会社の名前入りのノベルティをいただくことがよくあります。私の部署総務課では、窓口になることが多いため、お客様は「使ってください」と置いていかれます。先日もお客様からファイルと付箋をいくつかいただきました。
 すると後輩が、「名前入りのファイルは使えないので要らないですけど、付箋は私、よく使うのでこれ、持って帰ります」と、自分のカバンの中に入れました。会社でいただいたものなのに、持って帰って使うというのは、どうなのかなと思いましたが、どう言いようもなく、そのままにしておいたところ、今日もまた、ノベルティでいただいたタオルを持って帰ろうとしています。こんな時、どう指導したらよいのでしょうか。

【回 答】 
会社でいただいたものは会社で使うという基本を伝え、自分のものと区分けした節度ある対応を伝えましょう。

 ずっと同じ職場で仕事をしていると、公私の区分けが曖昧になり、判断ができなくなることもありますね。いただくものが手軽で、職場・自宅のどちらでも使うものであると、扱いも気軽になるということもあります。
 会社としていただいたものは、そこで使ってもらい、次のビジネスにつなげていきたいというのがノベルティを渡される主旨ですから、その考えを汲み取った組織人としての対応が求められます。また、後輩の方のような状態を放っておくと、更に境目が分からなくなり、社のものを私物化するということにも発展しかねませんので、気づいた時に公私の別を指導して下さい。
 伝え方としては改めて職場全体に、いただきものをした時は、金額の大小にかかわらず報告すること、いただきものは生ものを除き、一旦、社の所定の場所に置くようにするといったルールを説明しましょう。
 ペンやメモは文具と一緒に、タオル類は水周りに置くといった、通常会社で購入する備品と同様の場所に置くことで、自分のカバンへ入れるということは、少なくなります。

代表取締役社長 竹上順子

2024年07月