たけがみじゅんこのちょっといい話

2021.11.01

あいさつの対象

皆様から寄せられたビジネスマナーへの質問にお答えさせていただきます。今回はあいさつについてのご質問です。

【ご質問】
当社では「地域の方々へのあいさつは、朝夕に関わらず、必ず行なう」が合言葉のようになっています。もちろん会社にお越しのお客様や、相手先にお伺いした折のあいさつは必要だと思うのですが、事務職の私の場合、制服を着たまま昼休みに買い物に出かけている時も、スーパーで会う方にあいさつをしなければならないのでしょうか。

【回答】
 私用で訪れているスーパーでのあいさつは、自分の知り合いの方のみに行いましょう

 あいさつは感謝する、歓迎する、お詫びするといった気持ちのやり取りをする際に用いるコミュニケーションのひとつです。社内外を問わずあいさつをしましょうという、あなたの会社は、きっと人と人の結びつきを大切になさる、温かな会社なのでしょうね。
 さてそのようなあいさつですが、相手がされて戸惑うような時には行いません。例えば、知らない人から突然、「こんにちは」と声をかけられると、ほとんどの人は「なぜだろう、知り合いかな」と戸惑います。
けれど知らない人であっても、会社の玄関前や駐車場で声をかけられれば、かけられた方は「いつもありがとうございます」とする感謝の気持ちを社員から示されたのだと思い、素晴らしい社員がいる信頼できる会社だと思います。
 このように、あいさつは相手と自分(たち)との間の、交流コミュニケーションのひとつですので、仕事とは関係ない場所で、知らない人にむやみに声がけするのは避けましょう。
 ただしひとつ、気になったことがあります。
あなたは制服を着たまま、業務外の場所へ出かけ、私用をしているのでしょうか。
制服は仕事服ですので、私用の時は着用を避けなければなりません。仮に休憩中の買い物でお店に出かけなければならなくなった時は、長時間であれば着替えてから出かける。短時間であれば、制服を着ていると分からないように、上着を羽織るなどいった工夫をして、私的な時間を過ごしていることを表現してください。
 もちろんその場合は、仕事ではありませんので、あなたの知り合いのみにあいさつをしてください。

代表取締役社長 竹上順子

2021年11月