たけがみじゅんこのちょっといい話

2021.07.26

クールビズの基準

皆様から寄せられたビジネスマナーへの質問にお答えさせていただきます。今回はクールビズの身だしなみ基準についてのご質問です。

【ご質問】
当社は6月から、クールビズ対応となり、玄関や応接には「クールビズ期間中」という掲示をしています。ところがYシャツの胸元を大きくはだけたような印象の者もおり、部長から、最低限の身だしなみの基準を社員に周知するように言われました。クールビズのおおよその基準があれば教えてください。

【回答】
 企業カラー、業務の傾向をふまえた整え方をしましょう。

「クールビズ対応期間中につき、ノーネクタイ、ノージャケットで対応させていただきます」という掲示物を見かけないほど、クールビズスタイルは浸透してきました。
しかしこのクールビズ、仕事をするにあたっては、個人任せの自由であるものではありません。ノーネクタイ、ノージャケットではあるものの、クールビズは、職場ごとに基準を設けてあり、それを守りながら、推進されています。
例えば営業職の場合、ノーネクタイであるもののYシャツの着用が原則です。その際のパンツはチノパン、ジーパンは禁じており、夏物のスラックスを着用しています。
中にはイベントを行っている会社もあり、その場合、イベントイメージのTシャツやポロシャツを着用されています。この場合も、パンツやスカートの基準はあり、キュロットスカートや半ズボンが許されている職場は、動きの激しい業務に限られています。
というようにクールビズは、企業カラー、業務の傾向に合わせた基準を守りながら行われているのです。
質問者のおっしゃっている「だらしなく見える」というのは、恐らくその方の胸元にあると思われます。シャツの胸元ボタンを2つ以上開けると、肌露出が広くなり、だらしない印象となります。またパンツの腰位置が低く、シャツが腰から中途半端にはみ出している場合も、だらしなく見えます。こうなるとお客様からの印象は、良くないですよね。
その他には白シャツを着用する時は、肌着が透けて見えないようにする。シャツ以外では暑いからといってもサンダル履きや、長袖の腕まくりも、社外の方と接する時は避けなければなりません。
ぐんぐん気温の上がる夏、仕事をする側も涼し気な、風の通る服装で臨むことは大切ですが、やはり組織人ですから、企業カラーや業務の傾向を踏まえた整え方を実践しましょう。

代表取締役社長 竹上順子

2021年07月