たけがみじゅんこのちょっといい話

2019.10.03

言葉づかいの指摘

皆様から寄せられたビジネスマナーへの質問にお答えさせていただきます。今回は、後輩の言葉遣いへの指摘についてのご質問です。

【ご質問】
敬語を使わない後輩の指導の仕方を教えて下さい。後輩(20代女性)は、仕事の話でもタメ口で話します。どんな感じかというと、「明日まででいいって言ったジャン」と真顔で部長に言い返します。近くで聞いているとイライラするので、「あなたの言葉遣いは常識がない」ときつく注意をしたところ、ハラスメント窓口に訴えられました。いったいどうすれば節度を持った話し方になるのでしょうか。

【回 答】
「仕事の話をする時は、敬語で話す」ことを徹底してください。

あなたの職場では、後輩以外にタメ口で話している人はいないのでしょうか。同じ職場では上司が部下に対し、親近感を出す目的で、フレンドリーな話し方で接することがあります。それを見て後輩は、職場でもタメ口で良いと勘違いされてはいませんか。
言葉遣いは親しい方には親しみを込めて、「です。ます。」を使わない話し方をすることがありますが、仕事では敬語で接することが基本です。特に緊急を要する時や重要な案件など、崩した話し方をすることで、話の内容まで信頼性を失わせることもあります。
使い分けができない後輩には、「仕事の話は必ず敬語で行う」ことを指導し、周囲の皆さんも仕事の話は敬語を使うよう習慣にしましょう。
またあなたにとって当たり前のことでも、後輩にとって「社会人なら敬語が使えてあたり前」という考えは、受け入れられないことだったのかもしれません。
指導時は、なぜそう行う必要があるかを説明し、職場におけるメリット、デメリットを示すことが重要です。言葉の指導だけでなく、周囲にも協力をしてもらい、信頼感を職場全体で示すことができる取り組みにしていきましょう。

代表取締役社長 竹上順子

2019年10月