たけがみじゅんこのちょっといい話

2019.08.01

水引封筒の使い分け

皆様から寄せられたビジネスマナーへの質問にお答えさせていただきます。今回は、水引封筒についてのご質問です。

【ご質問】
水引封筒の使い分けについての質問です。
お盆にお寺や個人宅にお供えとして現金を水引封筒に入れて持っていきます。赤の水引はお祝いごとでお供えには使わないのは分かるのですが、黄と黒の使い分けが分からないです。色ごとの使い分けルールがあれば教えてください。また、水引封筒の後ろの折り曲げ方にも意味があれば知っておきたいです。

【回 答】
「葬儀では黒白の水引封筒、その後の法要・仏事は白黄の水引封筒を使います。折り曲げは仏事では上から下へ折り下げます」

水引封筒は3つの色があり、お渡しする状況に応じて使い分けをします。赤白はお祝い事やお見舞い(熨斗は使いません)ですが、黒白(黒銀)色と黄白色は仏事に使います
仏事の中でも、葬儀の時は黒色、それ以外の法要(初七日以降)には黄色をつかいます。悲しみが一番極まっている時に黒色で悼み、それが時間と共に少しずつ薄れていくという様を表し、黄色に変えていきます。ですので、法要に黒色をお供えするのは構いませんが、葬儀に黄色はNGです。水引封筒の色の使い分けは、地域や宗派によって違いがありますので、周りの方に確認して、先様のお考えに沿ったものでお持ちになるのがよいかもしれません。
また、水引封筒の後ろの折り曲げ方ですが、仏事は上から下へ折り、“悲しみに目を伏せる”を表します。反対に慶事には下から上へ折り上げ、“喜びが湧き上がる”を表します。
色の使い分けや折り方など、些細なことですが、気遣いのひとつとして受けとめられることもありますので、社会人のマナーとして知っておきたいですね。

代表取締役社長 竹上順子

2019年08月