たけがみじゅんこのちょっといい話

2019.04.01

身だしなみ徹底

皆様から寄せられたビジネスマナーへの質問にお答えさせていただきます。今回は、身だしなみについてのご質問です。
【ご質問】
私は個人医院の事務をしていますが、派遣会社から来ている同僚について相談です。
20代E子さん(女性)は、左耳に大きなピアスをしています。ピアスの穴も1つではなく、3つも開け、全てに装飾をつけています。そのことを先生に言ったところ、言い方によってはセクシャルハラスメントになるから、看護師長さんから言ってもらうということでしたが、まだ言われていないようです。イライラします。こんな場合は、派遣会社に言うと良いのでしょうか。でも先生も看護師長も何も言わないのに、私が医療施設の受付にふさわしくないと言うのもどうかと思っています。既に患者様の中でも「髪の色が明すぎる」とか、「耳に穴がいっぱい開いている」と噂になっています。

【回 答】
「早急に患者様からの声を伝え、職場の身だしなみ基準を作って、皆で守るように働きかけましょう」

患者様から職員の身だしなみについて指摘が上がっているということを、先生と看護師長に相談して下さい。E子さんだけでなく、医院全体で身だしなみについて考え、整えていくタイミングなのかもしれませんね。
職場の制服は身に付けることで、その役割と仕事の姿勢を伝えます。当然お勤めの医院でも制服があると思われますが、制服は支給された服を着ているだけで、役割や仕事の姿勢が伝えられるものではありません。制服に連動する髪型、化粧、爪や足元など、トータルで整えることで、果たす役割を伝えます。あなたの場合、整えることで医療の信頼感と患者様の安心感につながるということですね。
この機会に医療の施設での身だしなみは、何をどうすべきか。またあなたのお勤めの医院の医療サービスはどうあるべきかなど院内で話し合って下さい。その考えを院外に示す方法の1つが「身だしなみ」で、守るべき基準が「身だしなみ基準」です。
身だしなみの一般基準は、仕事が発するイメージに合致しているということが何より大切で、医療施設であれば、清潔感の発信として、髪型は眉と耳がハッキリ見える髪型で、肩につく髪は後ろで一つにまとめる。また控えめという発信では、仕事中はアクセサリーをつけない、髪色はヘアカラーの7番以内にするなど、誰が見ても分かる基準にしておくことが重要です。
身だしなみは個人任せにしていると、気の緩みにつながり、ミスを誘発する可能性も含みます。E子さんに直接言いにくいことでも、基準があれば、派遣会社を通じて言ってもらえるので、早く先生と看護師長にこのことを伝えてくださいね。
今の言いにくい職場環境を早く改善し、患者様が安心して通院できる環境に変えていってください。

代表取締役社長 竹上順子

2019年04月