たけがみじゅんこのちょっといい話

2018.12.03

お茶をいただくタイミング

皆様から寄せられたビジネスマナーへの質問にお答えさせていただきます。今回は、応接室での応対についてのご質問です。
【ご質問】
お客様のところへ打ち合わせに行きお茶を出していただきました。おすすめされるまでは口をつけてはいけないと聞いていたので、そのままにしていたところ、最後までおすすめされず、残したまま帰ることになりました。この場合、やはり飲まないほうがいいのでしょうか。それとも飲んでいいタイミングがあるのでしょうか。

【回 答】
「おすすめがあるのを待っていただくが、ない場合は、いただきますと挨拶をしていただく。また先方が口をつけられればいただいてよい」
応接室での茶菓のおもてなしを受ける場合のマナーですね。お茶をいただく・席に座る・案内された場所へ行くなど、基本は先方様の「どうぞ」という促しがあってからそれに従って動くのが訪問した際のマナーです。
ですが、お茶をそのまま残して帰るのは「自分の口に合わなかった」という意味を伝え、せっかくのおもてなしの気持ちを受け取れていないことを伝えます。
この場合2つのタイミングがあります。
①おすすめされない時・・・話しが終わりに近づき、それでもおすすめがない場合は、自分から「ちょうだいします(いただきます)」とあいさつをしていただきます。
②おすすめはないが、もてなす側の方が口を付けられた時・・・相手が飲まれたら、いただくことができるタイミングです。「ちょうだいします(いただきます)」と言ってからいただきます。
また、お菓子を一緒に出された時も同様で、出していただいた飲み物やお菓子は、全ていただきます。一口食べて残して帰るのは厳禁です。もし、お菓子が苦手な方でしたら、その場で「甘い物が苦手でして」などと、口を付ける前にお断りをして下げていただきます。また途中で食べられない場合は、「後ほどちょうだい致します」と、自分のハンカチなどに包んで持ち帰ります。
お茶やお菓子をいただくことは、もてなしの気持ちをいただくことですので、気持ちを受け取るという表現を持ち帰るという態度や「美味しいお菓子ですね」などの言葉にのせて相手に伝えていきましょう。喜んでもらえたという気持ちが、コミュニケーションのきっかけとなり、これから進む仕事にもよい影響を与えることにつながります。

代表取締役社長 竹上順子

2018年12月