たけがみじゅんこのちょっといい話

2018.03.01

電話の切り方

皆様から寄せられたビジネスマナーへの質問にお答えさせていただきます。今回は、電話応対についてのご質問です。

【ご質問】
電話応対の最後は「相手が切ってから切る」と習いました。ですが、相手がなかなか切られない場合もあり、そのような場合、どんなタイミングで切ったらよいのでしょうか。

【回 答】
「先方が切られない時は、一呼吸おき、フックを押えて切ります」
電話応対の最後の切る時は、印象管理でいえば総まとめです。電話の最後は、相手への敬意を示しながら静かに切れる、という状況がベストですので、仮にガチャン!と大きな音を立ててすぐに切られたりすると、それまでが丁寧な口調の応対であっても興ざめしますね。
電話の最後は、基本は「相手が切られてから切る」です。ですが、相手も敬意表現として、このマナーを実践されていると、どちらも切れないことになります。お互いにじっと黙って、相手の動向をうかがうという不思議な時間が流れます。
このような場合、自分から切っていただいても結構です。ポイントは、「失礼致します」などの最後の言葉を言い終え、相手が切られる様子がない時には、「失礼します」と更に言ってから一呼吸おき、電話機のフックを押えて切ることです。このようにすると受話器が電話機に当たり、音を立てたり、力加減が分からず大きな音で切ってしまうことを避けられます。
また、相手が切ってから切るというマナーは、お互いの話しが終わり切ろうとした時に、相手が付け加えて何かを言われてもよいように少しの間(マ)を空けるという意味もあります。
ビジネスがスピードアップしている今、電話の少しの時間も効率良くまた、印象も下げないように、イレギュラー場面では基本の意味合いを落とすことなく、表現できる方法を考えることも大切ですね。

代表取締役社長 竹上順子

2018年03月