たけがみじゅんこのちょっといい話

2017.06.03

訪問先でのお茶は飲み干す?

皆様から寄せられたビジネスマナーへの質問にお答えさせていただきます。今回は、訪問時のお茶のマナーについてのご質問です。

【ご質問】
「訪問先でのお茶は全部いただいたほうがよいでしょうか」
訪問先で、お茶やコーヒーを出していただくことが多くありますが、出されたお茶は、全部いただいてよいでしょうか?カップや茶碗を空にするといかにもノドが乾いていたようで、必死な感じがしないかなと、躊躇する時があります。飲み干すべきなのでしょうか?

【回 答】
 「出されたお茶は、全ていただきます」

忙しい仕事の手を止めて出していただいたお茶は、そのおもてなしの気持ちも一緒に受けとめて、いただくことが大切です。
「ありがたくいただきます」という気持ちは、いただくお茶を残さないという形で表します。逆にお茶を残すということは、口に合わなかったという意味を伝えてしまいます。出されたお菓子も同じで、銘々皿に1人ずついただいたお菓子は全ていただきます。またお菓子が食べきれない時には、「こちらは頂戴して帰ります」と伝え、ハンカチなどに包んで持ち帰ります。飲み物は持ち帰ることができないので、全てその場でいただきます。このように、出していただいたものは全ていただく=受け入れるということが、おもてなしの気持ちを確かにいただきましたということになるのです。仮にコーヒーが苦手・・・ということであれば、出していただいたときに、「申し訳ありません、コーヒーが苦手なものですから」と口を付けないお断りをしましょう。黙って全部残すのは、最も良くないですね。
また、お茶は、先方様に「どうぞ」とすすめられてからいただきます。上司・先輩より先に口を付けない、また、いただく時に音を立ててすすったりするのもNGです。
出していただいたお茶を通じて、敬意と感謝をやりとりし、ビジネスの円滑なコミュニケーションにつなげましょう。

代表取締役社長 竹上順子

2017年06月