たけがみじゅんこのちょっといい話

2016.08.02

たけがみじゅんこのちょっといい話:手土産

お盆・夏休みで帰省されるこの時季、親戚や友達など久しぶりに顔を合わせ、積もる話しに花が咲く、このような場面で仲立ちとなってくれるのが、お土産ですよね。気のおけない者同士であれば気楽にお渡しできるのですが、ビジネスではこの場面は気合いが入ります。
先日、接遇研修で「お土産渡しはどんなタイミングでするのか」と質問を受ける機会がありましたので、少し整理をしてみました。機会がありましたら、ぜひご活用ください。
 訪問した時には先にお渡し、訪問を受けた時には、お帰りの際にお渡しします。ですが、基本には応用編がつきもので、手土産は後からの方が良いという場合もあります。
例えば、ビジネスでの初めての訪問で、手土産が自社商品という場合です。双方がやや緊張した状態でお渡しするよりは、話しが進み、少し気持ちがほぐれた状態となってからのほうが、PRの意味を込めたお土産が心に響きやすいからです。
ですが、またこの応用編にも、更に質問が寄せられました。「大きな袋に入った手土産の場合目立つが、話しの最後まで持っておいたほうがいいのか。先方様がチラチラ気にされている様子が分かる。」「手土産の入った袋の置き場がなくて床に置くことになりそう。差し上げるものを床に置くのって、失礼に当たらないか」・・・ごもっともです。こんな時には、基本通りに先にお渡しします。受け取っていただく相手に余計な気遣いをさせないようにするのが、商品PRよりもっと優先されることですよね。
また、手渡しする時には、上司から渡していただきます。ご挨拶の場まで、部下が持って歩いていたとしても、お渡しする直前に部下は上司に渡します。このタイミングが良いと応対全体がスマートで、相手への敬意にあふれた対応となります。
厳選したお土産とお渡しするタイミング、態度表現で日頃の感謝を存分に伝えたいものです。

代表取締役社長 竹上順子

2016年08月