たけがみじゅんこのちょっといい話
2016.02.04
たけがみじゅんこのちょっといい話:油断大敵
先日、出張帰りの夜、駅近くの歩道で、凍結していることに気づかず、つるっと滑って転んでしまいました。腰を打って、「あ痛たたっ」と唸っているところへ、後ろから来た男性が「大丈夫ですか!」と駆け寄ってきてくださいました。ですが、この男性も凍結していることを知らず、私と同様につるんと滑って「あ~~凍結してるぅ~」と同じように倒れ込んでしまいました。
お互いに足腰をさすりながら照れ笑いし、「大丈夫ですか?」「大丈夫です」と言葉を交わしてお礼を言い、その場を離れました。歩道が凍結していたのに気付かず、水で濡れている程度にしか思っていなかったのが、失敗の元でした。凍っているとわかっていたら、歩き方も変えたのに・・・まさに油断大敵です。
でもこういうことって、仕事の中でもありますよね。「間に合うと思っていたのに」「分かると思っていたのに」という油断です。
ゼネコンで長年営業をしている友人Aさんは、初めてのお客様を訪問した時に、受付前で名刺を使い果たしてしまっていることに気づき焦りました。まさに「あると思っていたのに」です。その時、一緒にいた部下が「もしものことを考えて」と、上司であるAさんの名刺を5枚持って来ていると、差し出してくれたそうです。「その時ほど、部下の気遣いに感謝したことはない」と、Aさんは言っていました。部下にお礼を言うと「でも、部長も以前に上司の名刺を持って歩いていたって言われてましたよね~、真似しただけっす」と、事も無げに言われたと笑っていました。元々、同行する上司の名刺を持ち歩き、不測の事態に備えるというのは、Aさんの習慣だったのです。Aさんの部下は、その気配り行動をあたり前のこととして受け継いで、ちゃんと実践していたのでした。
“仕事はみんなでするもの”を念頭に、ミスの原因は自分、成功は助けてくれた人のおかげ、という想いが引き継がれているのですね。
そして、どんな時にも油断は禁物。「忘れられるかもしれない」「忙しいかもしれない」と、自分以外の相手が“いつでも完全なわけではない”ということを前提にしたポジティブな発想と行動が、結果的に色々な場面で自分たちを助けてくれることになるのかもしれません。
お互いに足腰をさすりながら照れ笑いし、「大丈夫ですか?」「大丈夫です」と言葉を交わしてお礼を言い、その場を離れました。歩道が凍結していたのに気付かず、水で濡れている程度にしか思っていなかったのが、失敗の元でした。凍っているとわかっていたら、歩き方も変えたのに・・・まさに油断大敵です。
でもこういうことって、仕事の中でもありますよね。「間に合うと思っていたのに」「分かると思っていたのに」という油断です。
ゼネコンで長年営業をしている友人Aさんは、初めてのお客様を訪問した時に、受付前で名刺を使い果たしてしまっていることに気づき焦りました。まさに「あると思っていたのに」です。その時、一緒にいた部下が「もしものことを考えて」と、上司であるAさんの名刺を5枚持って来ていると、差し出してくれたそうです。「その時ほど、部下の気遣いに感謝したことはない」と、Aさんは言っていました。部下にお礼を言うと「でも、部長も以前に上司の名刺を持って歩いていたって言われてましたよね~、真似しただけっす」と、事も無げに言われたと笑っていました。元々、同行する上司の名刺を持ち歩き、不測の事態に備えるというのは、Aさんの習慣だったのです。Aさんの部下は、その気配り行動をあたり前のこととして受け継いで、ちゃんと実践していたのでした。
“仕事はみんなでするもの”を念頭に、ミスの原因は自分、成功は助けてくれた人のおかげ、という想いが引き継がれているのですね。
そして、どんな時にも油断は禁物。「忘れられるかもしれない」「忙しいかもしれない」と、自分以外の相手が“いつでも完全なわけではない”ということを前提にしたポジティブな発想と行動が、結果的に色々な場面で自分たちを助けてくれることになるのかもしれません。
代表取締役社長 竹上順子
2016年02月