たけがみじゅんこのちょっといい話
2014.05.01
たけがみじゅんこのちょっといい話:マスク
太陽の日差しが日を増す毎に強くなりましたね。外出用の私のバックの必需品も、花粉対策の白いマスクから紫外線対策の黒い日傘へと交代しました。
さてこのマスクと言えば最近は、おしゃれのための伊達マスクが増えているということですが皆さんはご存知でしたか。もっと驚くのは、マスクを着け続けることで依存症になり外せなくなったというマスク依存症もいるというから驚きです。
まぁ確かにマスクを着けていると向き合う相手との間に壁のようなものができるので、内向ぎみになったりしますが、ずっとマスクが手放せなくなったという依存症の話は何やら悲しいものを感じずにはおれません。そこで今月はマスクの役割を私なりに復習してみました。
元来マスクの大きな役割は、ウィルスや花粉といった体内で健康被害を起こしやすい物質を身体の中に入れないよう鼻と口を覆うものです。またウィルスに罹患した時には、自分の菌を周囲に広げないようにマスクを着けて公衆衛生に配慮をしました。防ぐに加えて公衆衛生でのエチケットの役割をマスクは果たしているのです。
ですが以前、チフスの流行っていたインドではマスクを着けて街を歩いていたのは、私を含め東洋系の旅人だけでした。デリーの人は貧富を問わずマスクは着けていませんでしたので、マスク信仰は国や地域によって変わってくるのかもしれません。
しかしこのマスク、目元あたりまで大きく顔を覆う大型版になってくると、先の公衆衛生目的ではなく、自らの正体を隠す仮面の役割へと変わっていきます。みなさんもよく知っているタイガーマスクさんも、伊達直人を名乗る時は素面で善行を行う良い人でしたし、虎のマスクをつけたレスラーの時は悪役でした。こんな風にマスクは“防ぐ”役割の他に“隠す”働きもあって、どちらにも共通することは “身を守る”ためのものだということがわかります。この時マスクで隠しているのは、顔だけではなく、本当は自分自身の存在感なのかもしれませんね。
とは言え、まだマスクで防いだり、隠したりすることができるのは救いようがあるのかもしれません。この春のマイクロソフト社のXPサポートサービスの終了は、パソコンに「今後どんな(ウィルスバスターという)マスクをつけたとしても、伝染病に感染する可能性がありますよ」と言われたようなものでした。おかげで長く愛用したパソコンに私は先月、泣く泣くお別れを告げました。使い続けて周りの人にウィルスを飛ばしてもいけませんからね。
そう思うとマスクの付け替えで健全な活動ができるのであれば、ちょっと位のマスク依存なら、許してあげたいと思っているのです。
さてこのマスクと言えば最近は、おしゃれのための伊達マスクが増えているということですが皆さんはご存知でしたか。もっと驚くのは、マスクを着け続けることで依存症になり外せなくなったというマスク依存症もいるというから驚きです。
まぁ確かにマスクを着けていると向き合う相手との間に壁のようなものができるので、内向ぎみになったりしますが、ずっとマスクが手放せなくなったという依存症の話は何やら悲しいものを感じずにはおれません。そこで今月はマスクの役割を私なりに復習してみました。
元来マスクの大きな役割は、ウィルスや花粉といった体内で健康被害を起こしやすい物質を身体の中に入れないよう鼻と口を覆うものです。またウィルスに罹患した時には、自分の菌を周囲に広げないようにマスクを着けて公衆衛生に配慮をしました。防ぐに加えて公衆衛生でのエチケットの役割をマスクは果たしているのです。
ですが以前、チフスの流行っていたインドではマスクを着けて街を歩いていたのは、私を含め東洋系の旅人だけでした。デリーの人は貧富を問わずマスクは着けていませんでしたので、マスク信仰は国や地域によって変わってくるのかもしれません。
しかしこのマスク、目元あたりまで大きく顔を覆う大型版になってくると、先の公衆衛生目的ではなく、自らの正体を隠す仮面の役割へと変わっていきます。みなさんもよく知っているタイガーマスクさんも、伊達直人を名乗る時は素面で善行を行う良い人でしたし、虎のマスクをつけたレスラーの時は悪役でした。こんな風にマスクは“防ぐ”役割の他に“隠す”働きもあって、どちらにも共通することは “身を守る”ためのものだということがわかります。この時マスクで隠しているのは、顔だけではなく、本当は自分自身の存在感なのかもしれませんね。
とは言え、まだマスクで防いだり、隠したりすることができるのは救いようがあるのかもしれません。この春のマイクロソフト社のXPサポートサービスの終了は、パソコンに「今後どんな(ウィルスバスターという)マスクをつけたとしても、伝染病に感染する可能性がありますよ」と言われたようなものでした。おかげで長く愛用したパソコンに私は先月、泣く泣くお別れを告げました。使い続けて周りの人にウィルスを飛ばしてもいけませんからね。
そう思うとマスクの付け替えで健全な活動ができるのであれば、ちょっと位のマスク依存なら、許してあげたいと思っているのです。
代表取締役社長 竹上順子
2014年05月