たけがみじゅんこのちょっといい話
2013.12.04
たけがみじゅんこのちょっといい話:来年への活力を
年末になりました。皆さんも毎日、あわただしくされていると思います。
私は「出張して出仕事をし、帰ってきてデスクワークに励み、そして家に帰って食べて寝る」という、年中、まるで判で押したような単純生活を繰り返していますが、こんな私でも12月は生活の中に華やかなイベントが多く組み込まれ、楽しい日々が続きます。
「忘年会しようよ」「いつがいい?」があいさつのようになったこの頃は、この1年間に関わってきた人たちと、毎日のように逢う予定を組んでいます。
さてそんな中、私は横浜で行われた大学の年忘れ同窓女子会に出かけました。どこそこのスイーツが美味しいとか、皺を伸ばすテープはあまり良くないとか、たわいのない話でひとしきり盛り上がった後、今回、みんなをあっと驚かせたMさんの“重大発表”が行われました。
重大発表の内容をかいつまんで言うと、“今年、教員試験を受けて受かったので、春から愛知県の中学の正規の教員になることにした。家族と話し合った結果、単身赴任をすることにしたので、2月に引っ越す。住所が決まったら連絡するから、みんな遊びに来てね。ОLをやめてから四半世紀の間、正規で働いたことはないけれど、やれると思う。これからもみんな、よろしくお願いします”というものでした。
50歳になるまで定職を持たず、主に専業主婦として過ごしてきた彼女を知る女子会メンバーは、一様に驚き、そして「今から中学の先生になるの?それもなんで愛知県?お嬢さんや旦那さんはどうするの?」と矢継ぎ早の質問を浴びせます。
彼女はそれらの質問に鷹揚にうなずきながら、「家族とは十分に話し合ったし、今まで家族のためにたくさんの時間を使ってきたから、これからは好きなことをしなさいと言っているの。それに私の人生が、庭に咲いているコスモスのように朽ちていくのは口惜しいでしょう」などと笑顔で言う。自分をコスモスに例えるところなんぞ、ちょっと言い過ぎではないのかしらと考えていると、どこからかパラパラと拍手が起こり、その内、「私たちもまだこれからよねぇ」という声が上がりだし、最後はいつにも増した異様な盛り上がりとなって、今年の会は終わりました。彼女の専業主婦→時々派遣社員→大学受験→教職獲得→教員採用試験の受験と採用というキャリアの出世物語は、肩凝りとアンチエイジングの話が中心だった会の雰囲気を躍動感のある活き活きとした時間へと変えたばかりか、参加者全員に活力を与えてくれました。
皆さんもまだこれから、クリスマスパーティ、忘年会、そしてカウントダウンと、近しい人たちとの懇親が計画されていますよね。ぜひ積極的に参加をして、円卓の隣人から活力をもらい、新しい年を迎えるための準備をしていただきたいと思います。
私は「出張して出仕事をし、帰ってきてデスクワークに励み、そして家に帰って食べて寝る」という、年中、まるで判で押したような単純生活を繰り返していますが、こんな私でも12月は生活の中に華やかなイベントが多く組み込まれ、楽しい日々が続きます。
「忘年会しようよ」「いつがいい?」があいさつのようになったこの頃は、この1年間に関わってきた人たちと、毎日のように逢う予定を組んでいます。
さてそんな中、私は横浜で行われた大学の年忘れ同窓女子会に出かけました。どこそこのスイーツが美味しいとか、皺を伸ばすテープはあまり良くないとか、たわいのない話でひとしきり盛り上がった後、今回、みんなをあっと驚かせたMさんの“重大発表”が行われました。
重大発表の内容をかいつまんで言うと、“今年、教員試験を受けて受かったので、春から愛知県の中学の正規の教員になることにした。家族と話し合った結果、単身赴任をすることにしたので、2月に引っ越す。住所が決まったら連絡するから、みんな遊びに来てね。ОLをやめてから四半世紀の間、正規で働いたことはないけれど、やれると思う。これからもみんな、よろしくお願いします”というものでした。
50歳になるまで定職を持たず、主に専業主婦として過ごしてきた彼女を知る女子会メンバーは、一様に驚き、そして「今から中学の先生になるの?それもなんで愛知県?お嬢さんや旦那さんはどうするの?」と矢継ぎ早の質問を浴びせます。
彼女はそれらの質問に鷹揚にうなずきながら、「家族とは十分に話し合ったし、今まで家族のためにたくさんの時間を使ってきたから、これからは好きなことをしなさいと言っているの。それに私の人生が、庭に咲いているコスモスのように朽ちていくのは口惜しいでしょう」などと笑顔で言う。自分をコスモスに例えるところなんぞ、ちょっと言い過ぎではないのかしらと考えていると、どこからかパラパラと拍手が起こり、その内、「私たちもまだこれからよねぇ」という声が上がりだし、最後はいつにも増した異様な盛り上がりとなって、今年の会は終わりました。彼女の専業主婦→時々派遣社員→大学受験→教職獲得→教員採用試験の受験と採用というキャリアの出世物語は、肩凝りとアンチエイジングの話が中心だった会の雰囲気を躍動感のある活き活きとした時間へと変えたばかりか、参加者全員に活力を与えてくれました。
皆さんもまだこれから、クリスマスパーティ、忘年会、そしてカウントダウンと、近しい人たちとの懇親が計画されていますよね。ぜひ積極的に参加をして、円卓の隣人から活力をもらい、新しい年を迎えるための準備をしていただきたいと思います。
代表取締役社長 竹上順子
2013年12月