たけがみじゅんこのちょっといい話
2012.06.04
たけがみじゅんこのちょっといい話:新しいビジネスのスタイル・・・AKB総選挙
6日にAKB総選挙が行われました。私はこの総選挙、今まで10代や20代の若者のお祭りだと私は思っていましたが、違うンですね。なんと今やこのイベントは若者限定ではなく、中高年へと広がってきているようです。60歳以上の関心度も2割以上ということなので、これは若者たちの票が入りにくいとされる公職選挙と比べ、関心度の点では全年齢に浸透してきたと言えます。
例えば小中学生がいる家庭の親世代の関心は、40代で約4割を占めますし、高校生家庭の親世代の50代は約3割と言います。その理由も「自分自身がファンだから」より、「娘や息子がファンだから」が圧倒的で、AKBは子どもや若者の心をとらえるのだけではなく、家族団らんに大きく貢献している様子がうかがえますね。
このように親の世代の多くは総選挙に対し、投票権付CD購入のための資金を子どもに提供し購入させ、子どもの推す候補者に投票するといった、間接的な参加スタイルをとりますし、一方、子どもたちは熱狂的に「(名前は呼び捨て)を、育てて成功させたいから」と、未完成なアイドルを自らの手で育む直接的な参加スタイルをとっています。一途に夢に向かい突き進む同世代の少女の姿は、投票する若者たちにあこがれを越えた、尊敬の念さえ持たせると言いますので、驚いてしまいます。そのような想いが総選挙投票権付きCDを何十枚も買い求めさせ、知り合いに配り、ひいきのアイドル選挙に投票をしてもらうよう依頼するという、熱狂的な行動へとつながっています。
もちろん公職の選挙ではありませんから、選挙違反はありません。どんどんお金を使い、自分の資金が危なくなったら、親のご機嫌を巧みにとり資金援助を乞う。そして中には選挙権を得るため、つまりCD大量購入のために臨時のアルバイトをし、資金を稼ぐ少年もいると聞いています。
あれははるか昔の中学生のころ、私はアイドルのポスターを貼り、もらったお年玉でレコードを1枚だけを買い、興奮していました。あの時代と比べて随分とアイドルは身近になったような気がしますが、皆さんはどう感じますか。
アイドルが近づいてくれたのか、こちらが追っかけなどで近づいたのか。どちらでしょうね。それとも遠い存在だったアイドルを身近な存在と認識させて、その中に消費者を参加させる型に変えた、新たな商法の勝利なのでしょうか。
この商法はAKB商法と呼ばれ、世論には賛否両論があります。しかしこのサービス提供者(この場合AKB)と消費者(ファンと時流に敏感な人たち)を近い存在にし、消費者に直接物を言わせることで、サービス提供者の質を下げさせないという戦略は、私たちの商売でも大いに学ぶところがあるのではないのでしょうか。いつの時代も若者がマーケットを動かすと言われます。これはそこに参加型という新手法をとりいれた成功例です。
さて、あなたのご商売、お客様の声をとりこんだ戦略をとっていますよね。お叱りの言葉に反応するだけの戦略ではなく、このような先取り戦略とそのための仕組みづくりを、今までと違う方面の脳みそを働かし、私も作っていかなければならないわ・・・そう強く感じた総選挙でした。
例えば小中学生がいる家庭の親世代の関心は、40代で約4割を占めますし、高校生家庭の親世代の50代は約3割と言います。その理由も「自分自身がファンだから」より、「娘や息子がファンだから」が圧倒的で、AKBは子どもや若者の心をとらえるのだけではなく、家族団らんに大きく貢献している様子がうかがえますね。
このように親の世代の多くは総選挙に対し、投票権付CD購入のための資金を子どもに提供し購入させ、子どもの推す候補者に投票するといった、間接的な参加スタイルをとりますし、一方、子どもたちは熱狂的に「(名前は呼び捨て)を、育てて成功させたいから」と、未完成なアイドルを自らの手で育む直接的な参加スタイルをとっています。一途に夢に向かい突き進む同世代の少女の姿は、投票する若者たちにあこがれを越えた、尊敬の念さえ持たせると言いますので、驚いてしまいます。そのような想いが総選挙投票権付きCDを何十枚も買い求めさせ、知り合いに配り、ひいきのアイドル選挙に投票をしてもらうよう依頼するという、熱狂的な行動へとつながっています。
もちろん公職の選挙ではありませんから、選挙違反はありません。どんどんお金を使い、自分の資金が危なくなったら、親のご機嫌を巧みにとり資金援助を乞う。そして中には選挙権を得るため、つまりCD大量購入のために臨時のアルバイトをし、資金を稼ぐ少年もいると聞いています。
あれははるか昔の中学生のころ、私はアイドルのポスターを貼り、もらったお年玉でレコードを1枚だけを買い、興奮していました。あの時代と比べて随分とアイドルは身近になったような気がしますが、皆さんはどう感じますか。
アイドルが近づいてくれたのか、こちらが追っかけなどで近づいたのか。どちらでしょうね。それとも遠い存在だったアイドルを身近な存在と認識させて、その中に消費者を参加させる型に変えた、新たな商法の勝利なのでしょうか。
この商法はAKB商法と呼ばれ、世論には賛否両論があります。しかしこのサービス提供者(この場合AKB)と消費者(ファンと時流に敏感な人たち)を近い存在にし、消費者に直接物を言わせることで、サービス提供者の質を下げさせないという戦略は、私たちの商売でも大いに学ぶところがあるのではないのでしょうか。いつの時代も若者がマーケットを動かすと言われます。これはそこに参加型という新手法をとりいれた成功例です。
さて、あなたのご商売、お客様の声をとりこんだ戦略をとっていますよね。お叱りの言葉に反応するだけの戦略ではなく、このような先取り戦略とそのための仕組みづくりを、今までと違う方面の脳みそを働かし、私も作っていかなければならないわ・・・そう強く感じた総選挙でした。
代表取締役社長 竹上順子
2012年06月