たけがみじゅんこのちょっといい話

2012.02.02

たけがみじゅんこのちょっといい話:バレンタインデーは何の日?

バレンタインデーがもう間近ですね。皆さんは今年、何個のチョコレートをもらったり、あげたりなさるのでしょうか。
 昨年12月に、20~40代の男女600人に森永製菓が行った「バレンタインとチョコレートに関する意識・実態調査」では、なんと、今年のバレンタインチョコレートの数は例年より増えるということです。ということは、今までもらう機会が少なかったあなたも、今年はチョコレートをもらえるチャンスが増えるかもしれませんね。
更にここ数年のバレンタインデーは、女性から男性へのプレゼントばかりではなくて、女性から女性へのバレンタインチョコのプレゼントも多くなっているようですよ。
実際私も数年前からバレンタインにはチョコレートをもらうようになりましたが、箱を開けると必ず胸がキュンとなるようなメッセージが入っていて驚かされます。きっと世の男性たちも、誰かのついでもらったチョコレートだとは知りながら、喜び勇みデレデレしてしまうのは、このような胸キュンメッセージの効果なのか、ただ単にチョコレートをもらったという喜びなのか、それとも“自分もまだ世の中から忘れられていない”という、安心感からくるのかは分かりませんが、もらった時のその喜びは私もよく分かります。
いずれにしても今年のバレンタインチョコレートは、昨年12月の時点では、“昨年よりプレゼントする数が増えそう”と思った人が“減りそう”と思った人より増えているようですから、今年は男性の義理チョコも、女性がもらう仁義チョコも期待が大だということです。
特に今年はチョコレートを渡す理由が、義理チョコもらいのみなさんに味方をしています。上記アンケートによるとあげたい理由は、“人付き合いを大切にしたいと思ったから”が55%で、“好きな人が増えたから”の16%を大きく上回り、好きより付き合いを重視しています。つまり好きではないけど、人付き合いを大切にしたいからチョコレートをお渡ししますという、いかにも日本人らしい傾向が強くなっているのです。ですから一年中誰とも接しないという人は別ですが、多くの人は昨年と比べてバレンタインチョコのチャンスが増えるということなのです。
バレンタインデーは、そもそも女性から男性に好きだという気持ちを年に一度だけ伝えるチャンスの日として始まりました。このことはみんな知るところですが、今やこの日はごく一部を除いて、そのような目的の日となっているのでしょうか。小売店の戦略が上手だったためか、私たちの習慣の中ではお中元やお歳暮と同じく、日ごろの感謝を伝える手段として広がっています。
私個人の考えでは、なんでコミュニケーション手段がチョコレートなの?なんでバレンタインデーのその日なの?という気持ちが大きく、義理チョコプレゼントの習慣は持っていませんが、感謝の気持ちを伝える“きっかけの日”として利用するには、良いのかもしれません。
ただしこの不況の折、感謝の気持ちはあるけれどチョコに割くおこずかいが厳しいわと思っている人も多いのが現実です。もらったチョコの値踏みをするのは、避けましょうね。

代表取締役社長 竹上順子

2012年02月