たけがみじゅんこのちょっといい話

2011.12.01

たけがみじゅんこのちょっといい話:季節の「気」をいただく

早いものでもうクリスマス。街路樹は光のコートでキラキラと輝き、この時期独特の色鮮やかなイルミネーションに包まれると、幸せな気持ちになるので不思議です。
振り返ってみれば、今年3月の東日本大震災以降、日本中で節電を心がけてきましたね。消費電力の少ない電灯に交換したり、必要最低限の電源にしたりと、職場や家庭の中でみんなが努力をしました。春から夏にかけての東日本では、夜になると街中が節電のために電気を消し、ひっそりとしていましたので、遅くまで明々と電気を点けて残業をしたり、仕事帰りに仲間とワイワイ飲んで騒ぐことは罪深いような気持ちを持ってしまう。そんな時を過ごしました。
あれから、仕事を終えたらまっすぐに家庭に帰る“家庭回帰傾向”が、一層高まったように思います。
事実、この前一緒に仕事をした50代管理職の男性も、「今は皆それぞれが忙しくて、若い人たちはノミニュケーションより、早く職場を離れて、違う空間に行きたいと言うし、私も家に帰って1人でテレビを観ながらビール飲む方が落ち着きますよ」と、言っていました。
クリスマスシーズンが忙しいこの男性は、クリスマスを家族と過ごしたことはほとんど記憶にないと言い、その上、単身赴任が長く1人暮らしで、仕事での宴会を除いてはしばらく“乾杯”した記憶がないということでした。
さてあなたは、プライベートで“乾杯”を最近、どれくらいしましたか?
そのように考えてみると、仕事以外での“乾杯”は、個々に関わる喜び事であったり、大切な人との親睦の時であったりと、自分の周りで素敵な出来事が起こっている証のようです。ちょうど生活の中に、きらりと光る街角のイルミネーションの灯りが点ったような、そんな時を過ごしているのです。
風水に造詣の深いKさんは、時期に採れる食材を使った料理を食べ、その時期の空気に触れることで、健康な生活を送ることができるとおっしゃいます。
彼女曰く、時期のものや流行りものには“気”があり勢いがあるので、時期の食材を食べると健康が維持できるし、外気に触れるとその時期が持つ“気”を吸い込むことになるから、「身体にも良いのよ」と言った後で必ず、「春に花見をするのも、秋に紅葉詣でに行くのも、やはり季節の変わり目に健康を崩さないための“気”の吸引だから、こんな季節の行事は、忙しくても心がけて行わなければならないのよッ」と、いつも私に諭すようにおっしゃるのは、私が季節行事を軽視しているかのように、見えるのでしょうか。
このように考えると、街がにぎわう年末は、新しい年を迎えるために大いにお買い物に外出し、街中の買い物熱気と光の芸術に触れ、食材は時期のものを料理し、そして誰かと“乾杯”をする。そうすると心も身体も健康でいられるということなのでしょう!
でももしあなたが1人暮らしで、その上料理が不得意と言うのなら、クリスマスの頃は自分と“乾杯”をしてくれる誰かを見つけ、近くの居酒屋で幸せ感を満喫するようにしてください。その誰かの選び方によって幸せ感の充電量が違いますが、確実に充電はできると思います。みなさん、皆で幸せな一年の終わりを迎えましょう。一年間、ありがとうございました。

代表取締役社長 竹上順子

2011年12月