たけがみじゅんこのちょっといい話
2011.11.01
たけがみじゅんこのちょっといい話:自己中心の会話になっていませんか?
営業会話のいろはに、「きどにたてかけし衣食住」という言葉があることは、ご存知の方も多いですね。まだ気心がしれていない間柄では、きっかけづくりが大切。まずはそのきっかけづくりになる会話を「きどにたてかけし衣食住」という11字の頭文字で表した先人たちの秘策です。
「き」は、季節や気温の話題。「寒くなりましたねぇ」や「今日は暖かいですな」という当たり障りのないコミュニケーションの始まりの言葉。「ど」は道楽、つまり趣味の話で盛り上がる関係に進む手段の言葉です。「に」はニュース。相手がまだ知らない情報を知らせに行くという行為も、この中に入ります。「た」は旅もの。「て」はテレビ。芸能ネタやスポーツの話題は幅広く多くの人と話すことができる話題です。ネットもテレビの仲間です。ただし野球の話題は、相手のごひいき先を確認してから話しましょう。「か」は家庭や家族の話題。でもこれは相手が「うちの奥さんがね・・」というように話を始めてくれないと、こちらから切り出せない話題で、間違えると大変なことになります。
例えばまだ世の中が女性に対して失言を大目に見ていたころ、私は仕事先でよく「結婚していますか?」とか、「お子さんは何人?」とか、もっとひどい人になると「お子さんは誰が見ているの?」なんて質問をよく受けました。それも何人も・・・。
もちろん私はにっこり笑って、「私は(相手の方)さんが結婚していようが、子どもが何人いようがあまり興味がありませんが、この仕事に何か関係があるのでしょうか」と切り返し、相手を黙らせたことがあります。もちろんこのような毒のある言葉を放つと、相手の方は黙るどころか、敵意を私に抱くようになり、仕事もうまくいかなくなりました。親しくなったつもりで何気なく話した言葉で、相手との関係を悪化させる。そんな危険な使い方になりやすいのが、「か」で始まる家庭ものです。注意してください。
そして「け」は健康、「し」は仕事、衣食住は言葉の通り身なりや食事、そして住まいに関わる話をするということです。
いかがでしょうか。皆さんも自分なりの話の引き出しを開けてみると、いくつかの話題ネタを使いまわしていることに気づかれるのではないのでしょうか。その何種類かの話ネタを使いまわし、その使い方に慣れ、その慣れているコミュニケーション傾向で人間関係の輪を広げていっています。「き」で始まり、「け」と続き、「し」につなげ、「ど」で盛り上がるというと、中高年の方との、仕事の話だと連想できますし、「け」で始まり「て」と「衣」や「食」で終始するとなると、仕事抜きの付き合いだと想像できます。
私たちは人間関係を作りながら、会話の傾向も築いているのです。ですから時々、自分は11の頭文字のどの言葉を最も多く使いコミュニケーションをしているのか、振り返ってみることも良いですよ。そうすると新しい人間関係を築く時、自分の話したい話題に終始せず、相手への配慮ある会話で確かな人間関係を築けることにつながります。初対面での自己中心会話は、本当にいただけませんから。
「き」は、季節や気温の話題。「寒くなりましたねぇ」や「今日は暖かいですな」という当たり障りのないコミュニケーションの始まりの言葉。「ど」は道楽、つまり趣味の話で盛り上がる関係に進む手段の言葉です。「に」はニュース。相手がまだ知らない情報を知らせに行くという行為も、この中に入ります。「た」は旅もの。「て」はテレビ。芸能ネタやスポーツの話題は幅広く多くの人と話すことができる話題です。ネットもテレビの仲間です。ただし野球の話題は、相手のごひいき先を確認してから話しましょう。「か」は家庭や家族の話題。でもこれは相手が「うちの奥さんがね・・」というように話を始めてくれないと、こちらから切り出せない話題で、間違えると大変なことになります。
例えばまだ世の中が女性に対して失言を大目に見ていたころ、私は仕事先でよく「結婚していますか?」とか、「お子さんは何人?」とか、もっとひどい人になると「お子さんは誰が見ているの?」なんて質問をよく受けました。それも何人も・・・。
もちろん私はにっこり笑って、「私は(相手の方)さんが結婚していようが、子どもが何人いようがあまり興味がありませんが、この仕事に何か関係があるのでしょうか」と切り返し、相手を黙らせたことがあります。もちろんこのような毒のある言葉を放つと、相手の方は黙るどころか、敵意を私に抱くようになり、仕事もうまくいかなくなりました。親しくなったつもりで何気なく話した言葉で、相手との関係を悪化させる。そんな危険な使い方になりやすいのが、「か」で始まる家庭ものです。注意してください。
そして「け」は健康、「し」は仕事、衣食住は言葉の通り身なりや食事、そして住まいに関わる話をするということです。
いかがでしょうか。皆さんも自分なりの話の引き出しを開けてみると、いくつかの話題ネタを使いまわしていることに気づかれるのではないのでしょうか。その何種類かの話ネタを使いまわし、その使い方に慣れ、その慣れているコミュニケーション傾向で人間関係の輪を広げていっています。「き」で始まり、「け」と続き、「し」につなげ、「ど」で盛り上がるというと、中高年の方との、仕事の話だと連想できますし、「け」で始まり「て」と「衣」や「食」で終始するとなると、仕事抜きの付き合いだと想像できます。
私たちは人間関係を作りながら、会話の傾向も築いているのです。ですから時々、自分は11の頭文字のどの言葉を最も多く使いコミュニケーションをしているのか、振り返ってみることも良いですよ。そうすると新しい人間関係を築く時、自分の話したい話題に終始せず、相手への配慮ある会話で確かな人間関係を築けることにつながります。初対面での自己中心会話は、本当にいただけませんから。
代表取締役社長 竹上順子
2011年11月