たけがみじゅんこのちょっといい話
2011.10.01
たけがみじゅんこのちょっといい話:ビジネスの「顔」は家庭環境でつくられる??
定年を迎えても、仕事を続ける働き方はすっかり定着してきましたね。
まだ定年退職年齢が55歳だった頃、ほとんどの熟年熟女はその年齢に近くなると勤め上げた職場を去り、孫の子守りと地域活動、そして趣味に生きるといった、一つの流れがありました。
ところが今は60歳の定年退職後、子守りをしようにも孫はなく、その上、成人した同居の子どもは「めし・ふろ・ねる」と自宅に居座り、退職後憧れていた趣味の世界への専念も家族の反対にあって断念し、結局のところ、健康で意欲あふれる団塊世代の60代は、再び慣れ親しんだ職場へと戻っていく。そんな流れへと変化してきています。
また会社も、社会性が薄く、精神的に弱々しく、いつ辞めるかわからない若者たちより、少しくらい口うるさいことを我慢すれば、60代前半の熟年熟女の方が、ずっと頼りになる存在に違いありません。その上、定年退職後の働き方でフルタイムを選ぶ人は少なく、支給を受ける年金と連動した賃金形態を望まれるのですから、人件費に苦しむ会社としてもありがたく、ここしばらくは、この年代の能力ある皆様の力が、職場の下支えになっていくことは間違いありません。
確かに今の60代は体力的にも若く、何より競争社会を勝ち抜いてきた気概というものが身体の中に脈々と息づいています。少し前の60代が退職後“わし族”となり、妻から離婚を迫られたという話題で、一時期世間を賑わせましたが、この頃は夫が鷲になった、鳩になったという話より、むしろ高齢の男性と20代や30代の女性との結婚が話題に上るようになりました。この話題は、決して自分の身には起こらない男性たちまでをも、相当に元気づけています。現代は20代から30代前半の肉食系女子と、60代から70代のロマン系高齢男子が、日本の中で燦然とした輝きを放っているのですよ。ホントに。
私もしばらくぶりに昔一緒に仕事をした、当時中間管理職だった男性に会ったところ、課長だった時はくたびれぎみだった風貌を一変させ、今や首にスカーフタイを巻き、甘いコロンの香りを漂わせながら微笑む姿に驚かされました。“環境は人を変える”のモデルみたいな彼のような方は、きっと皆様の身近にもいらっしゃるのではないのでしょうか。
このセオリーに当てはめて考えてみると、定年退職後、疲れきっている人は、健康体である限り、環境が悪いと判断するしかありません。つまり家庭か職場の環境が疲れさせているのです。しかし職場環境は退職によって変化しているので、原因は家庭なのでしょうか。でも、今更、退職と同時に「ねぎらいといたわりの夫婦」に切り替わりませんよね。もう少し前から練習しとかないと・・・
日本の会社に勤め、「①入社から一貫して同じ会社の正社員・②中間管理職で部下がいる・③妻と子を持つ世帯の男性(特に子どもが女の子)」というカテゴリーが、現役時代に男性の艶を消す要因ではないかと、密かに分析をしています。今までに私から「お子さんはもしかして女の子??」と聞かれたあなたは、それは「あなた、どこか疲れていますね」と言われたのだと理解してください。
※わし族:妻が行く先々に「わしも、わしも」といってついて行きたがる定年後の夫のこと
まだ定年退職年齢が55歳だった頃、ほとんどの熟年熟女はその年齢に近くなると勤め上げた職場を去り、孫の子守りと地域活動、そして趣味に生きるといった、一つの流れがありました。
ところが今は60歳の定年退職後、子守りをしようにも孫はなく、その上、成人した同居の子どもは「めし・ふろ・ねる」と自宅に居座り、退職後憧れていた趣味の世界への専念も家族の反対にあって断念し、結局のところ、健康で意欲あふれる団塊世代の60代は、再び慣れ親しんだ職場へと戻っていく。そんな流れへと変化してきています。
また会社も、社会性が薄く、精神的に弱々しく、いつ辞めるかわからない若者たちより、少しくらい口うるさいことを我慢すれば、60代前半の熟年熟女の方が、ずっと頼りになる存在に違いありません。その上、定年退職後の働き方でフルタイムを選ぶ人は少なく、支給を受ける年金と連動した賃金形態を望まれるのですから、人件費に苦しむ会社としてもありがたく、ここしばらくは、この年代の能力ある皆様の力が、職場の下支えになっていくことは間違いありません。
確かに今の60代は体力的にも若く、何より競争社会を勝ち抜いてきた気概というものが身体の中に脈々と息づいています。少し前の60代が退職後“わし族”となり、妻から離婚を迫られたという話題で、一時期世間を賑わせましたが、この頃は夫が鷲になった、鳩になったという話より、むしろ高齢の男性と20代や30代の女性との結婚が話題に上るようになりました。この話題は、決して自分の身には起こらない男性たちまでをも、相当に元気づけています。現代は20代から30代前半の肉食系女子と、60代から70代のロマン系高齢男子が、日本の中で燦然とした輝きを放っているのですよ。ホントに。
私もしばらくぶりに昔一緒に仕事をした、当時中間管理職だった男性に会ったところ、課長だった時はくたびれぎみだった風貌を一変させ、今や首にスカーフタイを巻き、甘いコロンの香りを漂わせながら微笑む姿に驚かされました。“環境は人を変える”のモデルみたいな彼のような方は、きっと皆様の身近にもいらっしゃるのではないのでしょうか。
このセオリーに当てはめて考えてみると、定年退職後、疲れきっている人は、健康体である限り、環境が悪いと判断するしかありません。つまり家庭か職場の環境が疲れさせているのです。しかし職場環境は退職によって変化しているので、原因は家庭なのでしょうか。でも、今更、退職と同時に「ねぎらいといたわりの夫婦」に切り替わりませんよね。もう少し前から練習しとかないと・・・
日本の会社に勤め、「①入社から一貫して同じ会社の正社員・②中間管理職で部下がいる・③妻と子を持つ世帯の男性(特に子どもが女の子)」というカテゴリーが、現役時代に男性の艶を消す要因ではないかと、密かに分析をしています。今までに私から「お子さんはもしかして女の子??」と聞かれたあなたは、それは「あなた、どこか疲れていますね」と言われたのだと理解してください。
※わし族:妻が行く先々に「わしも、わしも」といってついて行きたがる定年後の夫のこと
代表取締役社長 竹上順子
2011年10月