たけがみじゅんこのちょっといい話

2008.12.01

たけがみじゅんこのちょっといい話:こんな仕事もしています

年末のきらびやかな光の中、電車に揺られながらフラフラと家路につくと、けたたましく鳴る携帯電話。
バックからなかなか取り出せない携帯電話にイラつきながら、「ハイッ タケガミですッ」と出ると、相手はだる~い声で「先生、また葬儀です。今度は研修の時間があまり取れませんので一人で来てください。場所は松山。前の晩には台本を各所と詰めておきますので、前日道後で打ち合わせして、翌日8時から14時までお願いします。まだ詳しいことが決まったら連絡しますね・・・・・ッ~ッ~ッ~」相手も船の中らしく、一気にしゃべり、一方的に切れてしまいました。
ただ誤解のないように説明を加えると、私たちが行う葬儀は、遺族の密葬は終わり、対外的に今までお世話になったお客様やお取引様に案内状を出し、行う愛顧に感謝する「お別れの会」の運営を指します。全体進行は電通様で、私たちは代表者の立礼やあいさつ、更に社員200名ほどの役割に応じた接遇の訓練を行い、お越しいただいたお客様に、「さすが△△会社の社員はしっかりしている」と、評価をいただける社員教育に出かけるのです。インタープロスがこのような仕事をしているなどとはあまり知られていませんが、何と10年近く、この手の教育を手がけています。企業も東京から中四国まで業種も多岐にわたり、色々な二代目と様々な会社の社風を勉強しました。
今回のメインゲストは、日本最大の自動車メーカー社長。ヘリで到着とのことですから、ヘリから来賓控え室までの誘導や接客の導線を、ない頭をくるくる回し、明日はがんばってきます。

また「お別れの会」の献花で私が印象深かったのは、パン屋さんの会で白いバラと青い麦の穂を一緒に献花したこと。またテレビ機器メーカーでは、バラの花びらを一つかみづつ盛り上げていったこと。ちょっとしたことですが、献花の花や演出で個人の人柄や社風も表され、悲しい会ですが、やさしい気持ちになれるひと時です。
山陰でも献花をなさるところが多くなりましたね。後ろに待っている方が多いので、つい放り投げるように置いて来る人もいますが、本来は下の流れで行います。もし身近でそのような機会があったとき、参考にしてください。皆様、気ぜわしい年末ですが、どうぞ十分なご自愛の程、お祈り申し上げます。

代表取締役社長 竹上順子

2008年12月