たけがみじゅんこのちょっといい話

2008.11.01

たけがみじゅんこのちょっといい話:接客いろいろ

小春日和の11月半ば。午前中に時間の空いた私は、久しぶりに銀座を歩いてみようと思い立ち、新橋から銀座松屋までの、“銀座ブラブラ散歩”を楽しみました。
まずは何と言っても新橋に着いたら “食のみやことっとりプラザ”に立ち寄り、先月と今月の違いをチェック、先月までのスターだった梨から、今月のスターは何になったのか・・主役探しに一回り、次に店内のお客様の入り具合を心配したりしながら、次の目的地、H&Mに向かいました。
H&Mはご存知の通り、スウェーデンから全世界に展開しているアパレルメーカーで、9月の銀座オープン当時は、開店から5000人の人が並んだという、話題の新名所。さすがに2ヶ月が経ち、それも平日の真昼間、人数制限テープは未だあるものの、店頭に待ち並ぶ人影はなし、思わず私は「LUCKY」と小声でつぶやき、心をはずませ入りました。しかし・・・人がいないのは外だけ、中はもう人・人・人・人。若者カップルあり、相当のご年配のご夫妻あり、30~40代主婦仲間など多彩な顔ぶれ。それも連れ同士が低めな声で話しているので、異様な空気もある。もちろん店内には「いらっしゃいませ~~♪」という甲高い声もなく、スタッフらしき人も見えません。ただ、ざわざわとしていて、レジが何台あるかも分からないほど、会計待ちの人たちが人垣を作り、静かに順番を待っている様子は、さすが銀座。「お父さん、あのマフラー取ってきて」とか、待ち過ぎて「はよせぇ~や」等言える店ではありませんでした。
商品はやはり流行りのピラピラやスケスケが多く、モード系もありで5,000円位から15,000位とまず手頃。でも私は何となく、米子にもある格安衣料チェーンと“あまり変わらんなぁ”と思ってしまったのは、私がセンスないから?
その足でスペインのアパレルメーカーZARA銀座へ。H&Mと同じようにモード系良品格安を売りにしている素敵なお店ですが、店自体が珍しくなくなったのか、お客様の入りは少なく、これも米子のお店の人の流れを連想。次にディオール、シャネルとのぞき、黒木瞳が着ると似合うようなパーティドレスを勧められ、買えもしないのに、「じゃぁ、近いうちに」と会釈して店を後にしました。まぁここまでが仕事前のウォーミングアップで、気分を良くした私はその日の仕事先で、これまた見て楽しい街“南青山”に向かったのです。

仕事も終わり、今度は表参道ブラブラ散歩。ここではブランドショップの新作が見放題。そして今日の散歩の始まりが鳥取県物産館だったので、終わりは新潟県物産館にしようと決め、表参道ヒルズ近くの新潟県物産館をのぞきました。ちなみにこの物産館はネスパスと言います。18時という時間のせいか大賑わい。販売は年配の方が多く大変愛想がいい、帰りの飛行機用に魚沼産こしひかりおにぎりを買い、上機嫌で「笹ダンゴキャラメルはどこにありますか」聞くと、「私が聞いたことないからありません」と愛想の良い販売員は笑顔で言う。えぇ・・・置いていないということは良いとしても、本当にこの応対で良いのしら? 鳥取の物産館の方なら、どう答えられるのでしょうね。私からの回答は次号で。ではお楽しみに・・・

代表取締役社長 竹上順子

2008年11月