たけがみじゅんこのちょっといい話

2007.12.01

第一歩は挨拶から

地域活性化のために自治体が作っているPR館の研修に、先日、アシスタントとして同行しました。PR館は、地元の特産品や地域の特性を、体感と案内スタッフの紹介を通して伝えていきます。開館当初は予め作られたシナリオにそって進めていきますが、館の歴史も重ねてくると、同じ映像や体感をスタッフの紹介や体験をし、相手の求めに応じて紹介をしていかなければなりません。つまり館のスタッフは歴史と共に熟練された会話力と臨機応変な対応力が求められていくのです。そして今年も、PR館の熟練スタッフの育成教育が始まりました。
研修を担当した講師は自らが手本となる立ち振る舞いを行いながら、発声の仕方、お辞儀や案内の立ち振る舞いなど、理論と実演を交えて進めていきました。受講される皆様も毎年研修を受け磨かれている方たちですが、基本となるあいさつや声だしから積極的に参加し意欲の高さを感じさせました。つい私たちは、何度も習っていることには「前にも聞いた」と取り組みに慣れがでてきます。しかしこのPR館の皆様は、そういったマンネリズムに陥ることもなく、一生懸命にトレーニングに取り組まれました。

研修スタート時から、講師の「おはようございます」の挨拶に受講生の方々が明るく大きな声で挨拶を返されました。最初から声を出すのは研修自体の不安や恥ずかしさから難しいものですが、冒頭の爽やかな挨拶に、スタッフの方々の「今よりもっといい応対をしたい」という意欲を感じました。

当社の接遇研修において、挨拶は力を入れている点のひとつです。「あ・・・明るく」「い・・・いつも」「さ・・・先に」「つ・・・続けてひと言」を基本ポイントとしてトレーニングを進めていきます。第一印象の大半のウェイトを占める挨拶の印象が、そこから始まるコミュニケーションの良し悪しをも決定します。研修はその後もとてもスムーズに進み、講義を真剣に聴き、率先してロールプレイを行い、また分からないことは、即、講師に質問をするといった受講姿勢により、習得度の高い研修となりました。

挨拶を見ればその職場の風土がわかるともいわれます。ぜひ皆さんの職場で、まず挨拶から応対全体を見直してみるといかがでしょうか。

inpro コラム編集局 : スタッフA

2007年12月