たけがみじゅんこのちょっといい話
2007.11.01
研修前の“ひとこと挨拶”の威力
先日、ある同一の組織で受講生を2 班に分け、全く同じ研修を午前と午後とに分けて行いました。キャリアや年齢、知識などもほぼ等しい状況での2 班実施でした。
ところが、研修が始まると講義を聴く姿勢や、ロールプレイへの取りかかりの早さ、真剣さには大きな差がつきました。
「この差は何だろう」と考えてみたところ、冒頭の上司からのひとことがあるかないかの差でした。午前中に行った研修では、担当者の司会進行と受講される方々の上司からの「研修を受ける前のひとこと」がありました。その中には、組織の現状や今後の見通し、その中で人材に寄せる期待を5 分程度の短い時間の中でお話しいただき、受講生される皆様に喝を入れていらっしゃいました。その結果、自分たちが研修を受ける目的、また期待されていることを明確にした上での受講であったため、皆さんが真剣でした。
しかし、午後からは上司の方のご挨拶はなく、担当者の方が司会を淡々と進められ、そのまま研修に入るというスタイルで始まりました。
この二つの研修を比較すると、研修自体の習得度が高かったのは言うまでもなく前者です。
自分たちへの期待を上司の方が明確にした上での研修であるかどうかは、取り組み意欲に大きく影響を与えます。例え、「今度外部の講師に来てもらって研修するから、受けなさいね」と指示を受けて受講に至ったとしても、冒頭のご挨拶の威力は大きいのです。
ですので、私どもの研修では必ず「冒頭で、上司の方からのご挨拶をぜひお願いします。あるかないかでは随分違いますから」とお願いをしています。
研修は、このように組織の誰もが同じ方向を向いて仕事をするための「すり合わせの機会」でもあります。スキルの実践習得の場としてだけでなく、意識を合わせる意味合いとしても活用されてはいかがでしょうか。
ところが、研修が始まると講義を聴く姿勢や、ロールプレイへの取りかかりの早さ、真剣さには大きな差がつきました。
「この差は何だろう」と考えてみたところ、冒頭の上司からのひとことがあるかないかの差でした。午前中に行った研修では、担当者の司会進行と受講される方々の上司からの「研修を受ける前のひとこと」がありました。その中には、組織の現状や今後の見通し、その中で人材に寄せる期待を5 分程度の短い時間の中でお話しいただき、受講生される皆様に喝を入れていらっしゃいました。その結果、自分たちが研修を受ける目的、また期待されていることを明確にした上での受講であったため、皆さんが真剣でした。
しかし、午後からは上司の方のご挨拶はなく、担当者の方が司会を淡々と進められ、そのまま研修に入るというスタイルで始まりました。
この二つの研修を比較すると、研修自体の習得度が高かったのは言うまでもなく前者です。
自分たちへの期待を上司の方が明確にした上での研修であるかどうかは、取り組み意欲に大きく影響を与えます。例え、「今度外部の講師に来てもらって研修するから、受けなさいね」と指示を受けて受講に至ったとしても、冒頭のご挨拶の威力は大きいのです。
ですので、私どもの研修では必ず「冒頭で、上司の方からのご挨拶をぜひお願いします。あるかないかでは随分違いますから」とお願いをしています。
研修は、このように組織の誰もが同じ方向を向いて仕事をするための「すり合わせの機会」でもあります。スキルの実践習得の場としてだけでなく、意識を合わせる意味合いとしても活用されてはいかがでしょうか。
inpro コラム編集局 : インストラターB
2007年11月