たけがみじゅんこのちょっといい話

2007.12.01

女はいつか出し抜く

11 月 16 日、衆議院で教育基本法改正法案が通過しました。教育基本法は、昭和 22 年に制定された " 日本の教育に関する法律 " ですが、社会構造の変化してきた今日や将来の国づくりをにらみ、新たな法律への改正の有無や内容が連日熱く討議されています。
昭和 22 年といえば戦後復興の時期。この法律の第 5 条には「男女共学」という項目があって、これからの時代は男性だけではなく女性も等しく教育を受ける権利を~と記載がされています。更に調べると " 当初は女子教育の振興という規定で組んでいたがGHQの指導で男女共学規定になった " と記されていて、へぇ~と思うと同時に、「あれ?これってこの頃も似たような働きかけが身近であったよな」と、思い起こすのは私だけだったのでしょうか。それは、女性の社会進出を促進する " ポジティブアクション " 。男は会社に全てを捧げ働きまくり、女は丈夫な子供を生み育て家庭を守る。これが昭和 22 年以降 20 世紀後期までの日本の成人の一般型でした。

ところが社会全体が円熟化し高齢化が進み、日本は人口減少時代に入り、未来の日本を支える若者たちが少なくなりました。すると社会は中年期までの男性が支える構図から一変し、女性も含め皆で支えましょうという構図に変わりました。女性は従来のように寿退社をしないで職場で能力を磨き、更には管理職になってくださいと、国あげての支援が行われるようになりました。・・・似ています。


昭和 22 年は人権的な意味合いでの後押し、そしてこの頃は社会参加への後押し。結局のところ、昔も今も女は男の後追いなんですね。

inpro コラム編集局 : インストラターE

2007年12月