たけがみじゅんこのちょっといい話

2021.12.29

新年の挨拶廻り

皆様から寄せられたビジネスマナーへの質問にお答えさせていただきます。今回は新年のご挨拶廻りについてのご質問です。

【ご質問】
新年の取引先へのご挨拶廻りですが、最近社内でもよく言われる“DX活用”ということから、Webで行ってみようかと思っています。当社のお客様は関東、関西、四国、九州にいらして、コロナ禍で十分に挨拶廻りもできていない状況です。営業担当の自分は、従来上司と同行して1件ずつ伺っていました。それができない今、Webでは失礼でしょうか?

【回答】
訪問できない状況なら、Webでなく、電話でのご挨拶にしましょう。

 年の初めのご挨拶は、本年も引き続きご愛顧いただきたいとする大切な場で、以前は賀詞交換会などがどこでも行われていました。コロナ禍の今、相手を大切に思う気持ちが「極力訪問を避ける」という行為で表わされるようになりました。
 Webでのやりとりは、会議や商談などで多く活用され、双方の(多人数であっても)意見交換と情報共有が目的です。ですが、ご挨拶廻りは短時間であってもコミュニケーションをとり、相手への敬意や感謝を伝えることを目的としますので、web会議は避けましょう。
 また、Webでの訪問の場合は、事前に招待メールを送り、約束をした時間に対応していただかなければなりませんので、実質のアポイント取りがあります。“ご挨拶廻りで立ち寄らせていただきました。もしご在社でしたら、ひと言ご挨拶させてください”という、へりくだりの表現も叶いません。
 このような場合は、電話でのご挨拶に変えましょう。本来ならお伺いすべきところを、ウィルス感染拡大の現状を踏まえて、控えさせていただいたという言葉添えがあることで、気働きは通じるはずです。
 場所を選ばない便利なwebミーティングですが、何を伝えるためのものなのかを考えて、使うべき場を選んだほうがよさそうですね。

代表取締役社長 竹上順子

2021年12月